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 最近、ブログでの本の紹介をサボっていたので、今日は久しぶりにマイナー(?)な一冊をご紹介。
 著者は、プロのトップ棋士である依田紀基九段
 日本は囲碁界のステータスが韓国や中国などに比べて高くないため、囲碁自体に興味をお持ちでなければ、通常はあまり棋士の名前も知らないかと思います。依田九段も囲碁界ではすごく有名なのですが、世間一般ではあまり知られていないかもしれません。
 しかし、物凄い実力者で、年齢が近いこともあり私としては昔からの要注目人物の一人でした。。
 そして、依田九段は、実力もさることながら、独特の風貌や雰囲気も魅力的で、なにか人を引き付けるオーラみたいなものを感じさせる人物です。
 そんな人が書いた一冊ということで、すぐにアマゾンで購入しました。。

プロ棋士の思考術 (PHP新書 531)プロ棋士の思考術 (PHP新書 531)
(2008/06/14)
依田 紀基

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 本書では、著者が大局観をどのように考えているのか、どういった点に注意して大局観をとらえているのか、を正直な話し口で語ってくれています。そうはいっても、一流のトッププロにしか理解することのできない点も多分あるんだとおもいます(=普通の人が真似してもなかなか結果は出ないだろうなという意味です・・)。
 ただし、依田九段自身が本書で明かされているように、ご本人の幼少期は勉強の成績がオール1だったそうですし、賭けマージャンやバカラなどで多額の借金を作ったこともあるそうです。
 ある意味では「大物」と言えるかもしれませんが、逆に言うと一般的な物差しでは測る事ができない人物=社会では評価されにくい人物であるとも考えられます。そういった人物でも、既存の社会でトップの地位まで登ることができるというのは、凄いことだと思います。
 私自身にとっては、トップ棋士の以外な一面が見れただけでも面白かったのですが、内容的にも「虚仮の一念」という最近少し忘れていた気持ちを思い出させてくれた点で感謝できる一冊です。

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小説会計監査小説会計監査
(2007/12)
細野 康弘

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 職業柄、ぜひ読んでみたいと思っていた一冊です。去年の暮れから図書館で予約をしていましたが、ようやく回ってきました。。
 全体的な感想としては、登場人物に政治家や高級官僚、それにメガバンクの頭取など盛り沢山で、かなり「スケールが大きい」と思いました。
 会社名や人物名は一部実名もありましたが、ほとんどが偽名(ただし、容易に特定できる)なので、話の内容自体もフィクションなのかノンフィクションなのか気になるところです。
 一つ共感できたのは、どんな分野でもそうだと思いますが、監督官庁の権限がどんどん強くなってきており、社会全体で民間の活力が失われつつあるということです。特に、監査で言えば、当局の検査が入るような業種には監査法人の監査は不要だという点です。
 たとえば銀行には金融庁の検査がありますが、そこで出した結論に対して監査人が異を唱えることはできないのです。なぜならば、監査法人も同じく金融庁の監督下にあるわけで、日本の社会では監督官庁に逆らって生き残れるわけがないですからね。
 また、政治家・役人が米国の意に沿うように行動しているという点も簡単に想像できます。今現在では、グットウィルが外資の傘下になってしまいましたが、同社も当局からの処分を機に、破格の値段で外資に売られているのは事実です。今後もこの傾向が続くような気がしています。

 本書は小説であり、偽名も使用していますが、職務上知りえた事実がかなりオープンにされています。そうした意味では、著者が守秘義務違反等に問われないかが少し気になるところです。
 偽名が多いので読んでて「こんがらがる」部分もありますが、同業者にとってはこういったリスク(役人リスク、もしくは政治リスクとでも言うんでしょうか・・・)を教えてくれるので、読んで決して損にはならない一冊でした。(反対に、同業者以外には本質が分かりにくいかも知れませんが・・・)

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坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)
(1999/02)
司馬 遼太郎

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 司馬遼太郎の「坂の上の雲」全8巻を読み終えました。
 1巻から3巻目までは秋山兄弟と正岡子規が同じくらいの割合で登場していましたが、それ以降は日露戦争の話に終始しています。別の小説にしてもおかしくないかとも思いましたが、8巻全てを読めば明治中期の日本の置かれた状態がよく理解できます。

 日露戦争は、貧乏な小国が超大国に挑むという絶対的に不利な状況であったわけです。それでも戦争に突入したのは、まさに国を守るためにやむを得なかったからでしょう。
 そんな状況でも、日本軍は軍隊としての規律をよく守り、ここの兵士の精神的強さがロシアを上回ったのが勝利の大きな理由のようです。
 軍事物資は明らかに不足していたにもかかわらず精神面で相手を凌駕できたことは、やはり現在でも見習うべき点であると思います。というより、現在のような物余りの時代にこそ、回顧し、原点を思い出すべきなのかもしれません。

 今現在は確かに裕福な時代だと思いますが、近い将来、食物の奪い合いが行われるかもしれません。そうした状況に陥ったとき、果たしてどのような対応をすればよいのでしょうか?
 恐らく政治力や経済力、ましてや武力などで解決できる問題ではないと思います。だとすれば、一人一人の精神力で乗り切るしかないでしょう。
 ただ、当時と明らかに違うのは、当時の人たちは「夢」を持っていました。しかも、その「夢」は社会の中での自分の役割に直結していたわけです。翻って現在を見ると、フリーターやニートなど社会で夢をもてない若者が多く、この点が全く違っているようです。
 つまり、精神力を鍛えるにしても、社会での自分の役割が見えなければ「夢」なんて持てるわけがありませんよね。ここが一番の問題だと思います。
 アメリカ型の自由競争社会も結構ですが、政治家や役人にはもっと夢の持てる社会を構築してほしいと思います。まあ、あんまり期待はしていませんが、とりあえずはそういった議論が見えてくるだけでもいいんですけどね・・・・

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 今週も原稿チェックやセミナー資料作成、それに来週の税務調査への対応資料作成と、瞬く間に過ぎてしまいました。こんなに時間が経つのが早いと、あっという間に還暦になってしまうような気がしますね。まあ、それはそれでいいんだけど。。
 ところで、最近は会計士が会計専門書以外の色んな分野(といっても業務周辺関係ですけど・・)で本を出しています。そのなかから、機会があれば読んでみたいものを紹介します。
 (私自身、まだ読んでいませんので、感想ではありません・・)

公認会計士vs特捜検察公認会計士vs特捜検察
(2007/11/15)
細野 祐二

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 元センチュリー監査法人(KPMG部門)の切れ者会計士であった著者。
 シロアリ駆除のキャッツという会社の粉飾決算事件で逮捕された細野会計士の著書です。
 「反転」という元検事が書いた本と何となくダブってしまう感じですが、細野氏は逮捕以来、一貫して無実を主張しています。すごいタフな人だなと感心していますが、きっと彼の中では絶対に譲れない信念みたいなものがあるんでしょうね。
 そうじゃないと、検察批判とも取れる書籍を出版するなんて、なかなかできないでしょうからね。


小説会計監査小説会計監査
(2007/12)
細野 康弘

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 元中央青山(みすず)の幹部が書いた本です。監査法人崩壊を内部の目で捉えたものらしいです。ちょっと言葉が悪いかもしれませんが、書評から推測するに、監督庁の一罰百戒の生贄とされたという内容のようですね。
 まあ、時代の流れからしてあり得ない話じゃないと多くの人が思っているんでしょう。
 この本はすでに「みすず」のこと自体が記憶から遠ざかってしまっていますので、できれば早い時期に読んでしまいたい一冊です。

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鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール
(2006/05/10)
野口 嘉則

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 昨年10月頃にクライアントの経理の方から紹介された「鏡の法則」を、図書館で借りて読んでみました。予約してから借りれるまで2ヶ月以上かかりました。
 紹介者曰く「泣けますよ〜」とのことでしたが、実際そのとおりでした。

 全部で100ページ弱ですし文字数も少ないので、30分もあれば全部読めちゃうのですが、何というか意外と感動できる本でした。。ただ、後半はちょっと宗教的な匂いもちょっと感じられますので、全体的な感想は恐らく人によってかなり差があるものと思います。
 まあ、それでも前半部分だけでも読む価値はある本だと思います。
 

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